最初に会ったとき、彼女は少し緊張した表情で、
「人見知りで…男性と二人きりになると、どうしていいかわからなくて」
と、控えめに話してくれました。
28歳。
恋愛経験がまったくないわけではないけれど、
自分から距離を縮めるのが苦手で、
気づけば「慣れないまま」ここまで来てしまった、と。
男性にひどいことをされたわけじゃない。
ただ、過去に
嫌だと言えなかったこと、
流れに身を任せてしまったことがあり、
その記憶が心に残っていました。
「本当は、普通に話せるようになりたいし、
ちゃんと自分の気持ちを大事にしたいんです」
そう言いながらも、
その声は小さく、
無理をしている様子が伝わってきました。
だからこの日は、
何かをすることよりも、
安心して過ごすことをいちばん大切にしました。
触れる前に、
・今日はどこまでなら大丈夫か
・少しでも不安になったら、すぐやめること
・何もしなくても、ここで終わっていいこと
ひとつひとつ、ゆっくり確認しました。
最初は体がこわばっていましたが、
時間が経つにつれて、
呼吸が深くなり、肩の力が抜けていくのがわかりました。
それでも、ふとした瞬間に
体がじんわりと火照りはじめ、
気づけば汗ばみ、
抑えていた声が少しずつ大きくなっていきました。
「こんなに乱れたの、初めてかもしれません…」
そう言って、恥ずかしそうに目を伏せながらも、
その表情はどこか安心していて、
無理をしている様子はありませんでした。
「でも……とても気持ちよかったです」
そう素直に言葉にできたこと自体が、
彼女にとっては大きな変化だったのだと思います。
彼女が求めていたのは、
刺激やテクニックではなく、
**“怖くない経験”**だったのだと思います。
「ちゃんと選んでいいんだって、初めて思えました」
「自分のペースでいいって言ってもらえて、救われました」
帰り際、
「少し自信が持てた気がします」
と、照れたように話してくれました。
男性経験を増やすことより、
安心できる記憶をひとつ積み重ねること。
この時間は、
彼女にとってその最初の一歩だったのかもしれません。
焦らなくていい。
比べなくていい。
あなたのペースで、ゆっくりでいい。


コメント