今回お越しくださったのは、38歳の看護師の女性でした。
夜勤もあり、不規則な生活のなかで、常に気を張り続ける毎日。
仕事では人の体や心に向き合いながら、
自分のことは、ずっと後回しにしてきたそうです。
彼氏はいない期間が、気づけば5年ほど。
結婚や子どものことを考えないわけではない。
ふとした瞬間に、不安になることもある。
それでも彼女は、静かにこう話してくれました。
「答えを出したいわけじゃなくて…
ただ、誰かに癒されたいなって思ったんです」
性欲がないわけではない。
むしろ、自分では「強いほうかもしれない」と感じることもある。
でも、その気持ちを向ける相手がいないまま、
長い時間が過ぎていました。
最初は、やはり少し緊張されていて、
身体にも無意識の力が入っていました。
呼吸も浅く、どこか身構えている様子。
だから、急がず、
触れ方も、距離も、ゆっくり確かめるように進めていきました。
しばらくすると、
呼吸が少しずつ深くなり、
肩や腰の力が抜けていくのが伝わってきます。
「……なんか、熱くなってきました」
そう言って、
身体を預けるように目を閉じた表情が、とても印象的でした。
時間が経つにつれて、
身体は正直に反応し始め、
抑えていた感覚が、内側から静かに広がっていきます。
彼女は小さく息を漏らしながら、ぽつりとつぶやきました。
「……忘れてた感覚、思い出しました」
終わったあと、
火照りが残ったまま、少し照れたように、こう話してくれました。
「こんなふうに、
ちゃんと身体が反応するんだって…
自分でも驚いてます」
「看護師としてじゃなくて、
“女として”触れられたの、久しぶりでした」
無理に前へ進まなくていい。
答えを出さなくてもいい。
ただ、欲しいと感じる気持ちも、
感じてしまう身体も、
否定しなくていい。
彼女にとって今回の時間は、
張りつめていた心と身体を、
ゆっくりと解かしていく、
静かな解放だったのかもしれません。


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